おしゃべりは、朝ごはんのあとで。

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 (ビッグコミックス)

フランス、京都、築地、名古屋、ハワイ･･･朝ごはんを求めて不健康な漫画家が彷徨う旅エッセイ。
紹介される朝ごはんの数々は、どれもたいへん美味しそう。しかしそれ以上に、引きこもり全開な旅模様があわれを誘う。
連載第一回が「フランスのラデュレで朝食（自腹）」というなぞの豪気さにあふれているのだが、秀良子氏はラデュレはマカロンで有名だということすら知らなかったらしい。それでよくフランスくんだりまで朝飯食べに行く気になったなあ！オタクの知識の偏りようときたら、これだから…！
引きこもりには、ふらっと知らない土地を楽しむなんてハードル高すぎる。憧れを胸に旅立っては、目的を見失って右往左往する筆者にシンパシーを感じまくりだった。ハワイのビーチで泳ぎもせず、同行のヤマシタ先生とメンズ2人を眺めて妄想してるところなんて、オタクあるあるすぎて悶絶である。