パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

大きなサボテンの木の下で

大きなサボテンの木の下で (HUGコミックス)

大きなサボテンの木の下で (HUGコミックス)

浮気性で節操のない陽生先輩にフラれて以来、10年間つかず離れずの微妙な関係を続けてきた巧。
巧のことは好きだけど、ほかの男とも寝る陽生。恋人になれなくても、陽生のことが好きな巧。ずっと好きでいるために「あるべき姿」を捨て去ったふたりを、独自の進化を遂げたガラパゴス島のサボテンとイグアナに例えて描いたちょっといびつな愛の寓話。
陽生みたいなのにひっかかって巧は大変だな…と同情しながら読んでたけど、遊びで落としたはずの巧の本気にびびって逃げ回っていたのは、むしろ陽生のほうだったんだろうなあ。
10年飽きずに追いかけっこしてたっていうんだから、じゅうぶんにバカップルでしょう。身近にいたら間違いなく、こいつら面倒くせぇ!!ってなってる。笑