パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

黒子のバスケ 27

カバーの折り返しコメントの「泣き顔を描くのが好き」にすごく納得。黒バスに描かれているどの涙も印象的。
なまじシュートやドライブを身に着けたせいで、影の力を失ってしまった黒子。ひとり少ないも同然の状況のなか、誠凛はなんとか同点で第1Qを凌ぎ切る。落ち込む黒子を励ます火神くん、励ましてんだかけなしてんだか。まったく使いもんになんねーって、ほかにもうすこし言いようがw
第2Q、洛山は新型の「幻の6人目」黛千尋を中心に誠凛を蹂躙しにかかる。
下がった黒子の代わりに入った降旗ら一年生は、赤司の尋常じゃないプレッシャーのまえにものの数分でスタミナ切れを起こしてしまう。さらに実渕・根武谷・葉山の五将たちも、桁違いのポテンシャルを見せはじめる。
相手はふつうにバスケをしているだけ。それなのに、圧倒的な力の差によってじわじわとリードを拡げられていく。気づけば、25点差。紫原くんの「奇跡は起きないし 起きても勝てない」という言葉が、無情にも突き刺さる。