止まり木にロワゾーブルー

止まり木にロワゾーブルー (シトロンコミックス)

ノンケの帽子屋に口説かれてアイデンティティが揺らぐ、自称・バリタチのカフェ店員。
いざ付き合うとなればやっぱりジェンダーってだいじだよね、という話。
BLは愛のファンタジーなので、愛さえあればたいていのことは乗り越えられる仕様となっていますが(笑)、実際にはゲイかノンケかの別に限らず、互いの性志向は避けて通れないはず。性欲は人間の三大欲求のひとつなんだから、無理すれば当然ストレスになる。
愛がなくてはよくなれないけど、愛さえあればいいわけでもない。ふたりいっしょによくなれる方法を、手さぐりで探していく。
「好きだから」で押し切ることなく、じわじわ絡め取っていく帽子屋の手管ににんまり。