パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

酷くしないで 小鳥遊彰編

いつも微笑みながら真矢と眠傘の恋を傍観していた彰が、ついに翻弄される側に!わーい!
お互いに都合のいいセフレだと思っていたサークルの先輩・直也に、じわじわ本気を見せられて絡めとられていく彰の怯え顔が最高!!
直也さんがほんとに、紳士な顔して腹黒というか愛が重いタイプで、いったいいつとどめを刺すき気なの〜!?とぞくぞくしてしまった。彰のプライドの高さをよくわかっていて、そういう気位の強さもいい、とか思ってる真性Sなので、じわじわ真綿でしめあげるように…逃げ道はつぶさずに…でも、彰が逃げ出してしまわない程度のプレッシャーを与えながら、自分のところに落ちてくるように仕向けていく。
ちょー真面目な顔で「俺がどう思ってるのか…本当は知ってて気づかないフリしてるんだろ?」なんて囁きながら、心のなかでは「やべ…震えてるとか、まじかわいい…」なんて楽しんでやがる。これが大人の駆け引きか!好きって言わせるテクニックか!
でも、いざ彰が泣いちゃったら、焦ったりするところがまたいいんですよね。
はー、一冊めいっぱい堪能したけど、もっとどろっどろにあまい後日談ほしかった!またこのふたり描いてほしい。