パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

34歳無職さん 7-8

 

 

1巻が出たころには30代はまだ先の未来で、どこか他人事として読んでいたけれど気づけばもう無職さんとほぼ同い年。無職さんの心に浮かぶぼんやりとした不安が、リアルに心に迫る瞬間がある。

それだけに、完結がいっそう感慨深かった。

完全無欠のハッピーエンドではない。それでも、人生の幸せは自分の心が決めるもの。

無職さんの行く先に明るい未来があるように。自分のことみたいに、そう祈った。