パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ショートケーキの苺にはさわらないで

ドールオタクの冴えない大学生が手に入れた、美貌のアンドロイド。
異なる世界に生きるふたりの小さな恋は、大きな時代のうねりに翻弄されてゆく。
表紙からは想像もつかない激動の展開。戦争にまつわる部分は、このご時世ではフィクションとは言い切れないものがあって、ちょっと背筋が寒くなる。凪良さんは、BLと関係ない部分でもいろいろネタを仕込んでくるなあ。
これまで読んだことのない結末も含めて、おもしろかった。