パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

いつもお前といつまでも

いつもお前といつまでも (ガッシュ文庫)

いつもお前といつまでも (ガッシュ文庫)

「いつも」シリーズ第3弾。真崎がパリ支店へ栄転し、新婚早々に遠距離恋愛を始めることになった真崎と倫章。これまでずっといっしょだった真崎と遠く離れて、倫章ははじめて不安を感じる。
ついに真崎待望の「倫章の嫉妬」のターンがやってきた!自分も紛らわしいことをしていたくせに、ちっとも悪びれない真崎はさすがの俺様っぷり。すぐヘタレる攻めばかり好んで読んでいるので面の皮の厚さが憎たらしい反面、くやしいながらもかっこいい。
男同士、仕事が最優先なのは仕方ないとはいえど、二年間も離れて暮らすには深い信頼がなくては不可能だっただろう。約束どおり2年で帰国を果たした真崎も、真崎に恥じない男になるべくがんばった倫章も、離れてさらにいい男になっていてほれぼれした。
同時収録は、カミングアウト編。「ふつうとはちがった生き方」を選んだふたりの覚悟と、家族の愛情を感じるいいエピソードだった。
次巻は高校時代、馴れ初め編とのこと。楽しみ!