パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

同人誌1冊

百計「105」
銀土再録集。私のなかのぎんちゃんとひじかたさんは「あんなやつ死ねばいいし、いつだって殺してやりたいけど、他人に殺されるのは我慢ならない」みたいな殺し愛CPなので、このサークルさんの銀土のラブっぷりがどうにもくすぐったい。
家出息子のひじかたさんがみなしごのぎんさんに憧れとも、負い目とも言い難い感情を抱いていて、ぎんさんはもう誰かを愛したりすることをあきらめて、感情に欠損を抱えている。そういう解釈が根底にあるがために、私の妄想する銀土/土銀はいつも土→銀前提。
この本だと、自分がかつて失ったものをかたくなに護りつづけているひじかたさんに振り向いてほしいぎんさんが、素直になれずにもだもだ→ひじかたさんはいつも飄々としてるぎんさんが、自分にだけ必死な顔を見せるのにほだされてしまうって流れがベースにあるので、銀→土前提に感じる。
同じCPでも人によって捉え方がちがうもんだな〜、でも、こういう銀土もアリだな!って新鮮だった。