パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

『猫がいない』短編集 凪を探して

呼んでも来ない。撫でても知らんぷり。自分勝手で自由気まま。
そんな猫相手だからこそ、ひとには云えない弱音を語って聞かせられたりもする。下手ななぐさめなんてよこさずに、知らんぷりでそばにいてくれるから。
心に飼ってる猫たちが、悩める彼女たちの心をやさしく解きほぐしていく短編集。