パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

同人誌3冊

夏コミの戦利品第一弾。火黒の再録祭り!

ウンコムラ「火黒の再録」
文字どおりの火黒再録本。全年齢向け5冊にアンソロ収録作も加えた456頁の超極厚本!これが読みたくて読みたくてコミケデビューした次第。感情が顔にでないくろこと、思いを言葉にするのがへたくそなかがみくんのかみ合わなさすぎる恋模様にジタバタゴロゴロ。うんこぷさんの描くかがみくんがもう、好きで好きで。かっこいいのにかわいすぎる〜!
この本に収録されてる「かがみくん好きです」がマイベストオブ火黒です。
バスケがあったからこそ「相棒」になれたふたりだけど、プロになるであろうかがみくんと、ふつうの人として人生を歩むだろうくろことで、近い将来道を別つことが予感されているっていうところが、火黒のせつなすぎる萌えポイントなんだけど、そのせつないところを最高のかたちで描いてくれている。何度読んでも涙腺にぐいぐいくるぜ。
冒頭のかがみくんのモノローグから神がかってるよね〜!昔からバスケばかりで友だちらしい友だちもいなくてってところ、かがみくんの生い立ちが凝縮されてるな〜!って感激した。気のいい奴だけどたいして人懐こいわけでもないから、あまり友だちの多いタイプじゃないと思うんだよね。アメリカと日本の往復で、仲良くなったらお別れの繰り返しだったはずだし。ひむろくんも一つ年上で兄貴的な存在だったから、かがみくんにとってくろこは、はじめてできた対等にやり合える相手だったのかなあ、と。
気が合うとかいっしょにいて楽しいとかじゃないけど、いちばん大事なものを共有してるから、ぜんぶをぶつけ合える。バスケがなければきっとふたりが親しくなることはなかったんだろうな、って思えるだけに、高校卒業後はどうなっちゃうんだろうな…って不安だった。この本を読んでからはずっと、たとえどんな未来を選ぶとしても、火黒にはいっしょにバスケしててほしいなーって思えるようになった。
年齢操作やパロもおもしろくて、消防士かがみくんと保育士くろこの職業パロはほんと1冊で読みたかったな〜!って感想なげえええ!どんだけ好きなんだよ!!

Nb「火黒再録2」
文字どおりの火黒再録本第二弾。こちらも300頁超えの極厚本。
妄想男子かがみくんシリーズがおもしろすぎて、ひーひーいいなが読んだ。くろこにお友だち宣言されて、死んだ目で「当たり前だろーが」っていってるかがみくん…!笑 原作ではいつもかっこつけたこといってたけど、心のなかでは悶々としてたんだなって妄想するだけで笑える。
かがみくんのすばらしさって、見た目の男らしさ+ハイスペック嫁力+童貞感の合わせ技だよね…これほど赤面顔の似合う攻めもなかなかいない。紺さんの描く火黒は、ピュアなのに性的でいい!くろこのそこはかとない誘い受け感がけしからん!

ODK「かくろのさいろく2」
文字通りの火黒再録本第三弾。ショタパロの「ぼくとかがみくん」がめっっっちゃかわいかった〜!ちびっこくろこかわゆすぎる。かがみくんのおかんスキルの高さからか、火黒でかがみくんがショタ化するパロはあんま見ないな。逆パターンも読んでみたい。
かがみくんの将来を考えて不安になるくろこと、くろこの本音を知りたいかがみくんの「ぼくときみの話」もいいな。バスケも恋も、好きならやめんなっていうのはすごくかがみくんらしいなあ、と思う。そうやって突破していけるかがみくんだからこそ、何かあればまず自分の気持ちを犠牲にしがちなくろことふたりでちょうどいいバランスなんだろう。