パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

同人誌15冊

夏コミの戦利品第2弾。

心電図「ビッグバンまであとすこし」
相棒以上恋人未満な火黒本。かがみくんのことニブチンと思ってるくろこっちだけど、くろこっちだって大概だよね〜というお話。どれだけモテたところで、好きな奴にモテなきゃ意味がねー的無関心のかがみくんまじかっこよすぎて…!

グリーンピース「ハートビート930」「イロコイエイギョウ」
緑高本。ホストパロの「イロコイ〜」が理想のホストすぎて!足を組み替えるだけでピンドンはいる夜の貴公子しんちゃん!チンピラまがいの新宿No.1たかお!!黒バスでこういうベタベタなホストがよみたかったんじゃ〜。
新刊はハワイで休暇を過ごす未来ねつ造本。緊張するとしゃべりすぎるたかおは何度読んでも萌え。終始ラブラブなんだけど、そのなかに見え隠れする不安やせつなさがほどよいスパイス。つづき読みたいな〜。

別冊バリボー「hope is you. #2」
青城が全国へ行く話。毎度楽しみにしている及岩未満のシリーズもの。
これほんっとーによくできてるんですよ!!ライバル校である彼らが主人公校に負けるのはあらかじめ定められた必然。それでもどこかに、彼らが夢を勝ち取るルートがあったんじゃないか?本編では失われた未来を探って現実にできるのが二次創作の醍醐味ですね。
ほうっておけばいくらでも自分を追い込み続けるおいかわさんと、そんなおいかわさんをドツきながらも気にかけているいわちゃん。王者に敗れたインハイ後、ひとりひとりが自分の課題と向き合って成長しようとする姿が丁寧に描かれていく。ひとりきりでのサーブ練を終えたあと、コートに一礼して体育館を出ていくおいかわさんの姿に、ああ、強豪校の選手だなぁと実感。ほんとうに強いチームほど礼儀作法には厳しいもの。こういうささいな部分がきっちり描かれているだけで、すごく物語の説得力が増すよなぁ。
バレーじゃなければいわちゃんはトップアスリートになれたんじゃないか?っていうif描写に、すごく納得させられた。たしかにいわちゃんはテクニックと頭脳以外のパラメータはほぼマックスで、腕相撲くそ強い設定だから、陸上みたいなガチンコ勝負向いてる気がするわ。原作小説のひと、これよく気がついたな〜!すげえな!!愛だな!!
でも、よっぽどサラブレッドで身近に指導者がいたとかじゃない限り、みんな自分の能力値とは関係なくやりたいものをやるわけで、選んでしまったらそれと向き合うしかないよね。それなのに、「可能性を奪った」って思ってるおいかわさんの傲慢さとナイーブさがまたすごく彼らしい。ゆまさんの描くおいかわさんの、ヤンデレというには繊細すぎるところが好き。
おいかわさんがうしじまにいった「俺のバレー」がどんなものなのか、この本を読んでて少しわかった気がした。

みりん観光王国「I love love you!」
及岩再録本。期待以上にエロくてなぜか焦った。及岩でエロい本を読むと、なんとなくいわちゃんに申し訳ない気がするという…ありがとうございます!
いろいろ考えすぎて余計なことばかり言ってるおいかわさんと、そういうぐだぐだを一刀両断にする男前いわちゃんの話。おいかわさん以外にはやさしいいわちゃんに、おいかわさんが嫉妬する展開は何度読んでも美味しいです!
いわちゃんはてんで無自覚なのに、おいかわさんはぜんぶわかっててやってるところがまた、たちがわるいよね…。痴話げんかに巻き込まれて振り回されまくりな松+花コンビにもにやにや。まっつんの常識人っぷりと、真顔であおるまっきーたまらんわ〜。

Lo5type 「プレゼント」「夢を見ていた」「We LOVE」「只今、勉強中」
大菅本。今回の夏コミではHQ!!スペあまり回れず、大菅で買えたのはこのサークルさんだけ…。でもこれがめっちゃかわいかったので悔いなし!スガさんにだけはちょっとあまえてみたりするだいちさんと、だいちがかっこよすぎてついつい張り合ってしまう男の子なスガさんが大好き。このふたりはいかにもな恋人同士じゃなくて、友だち同士での触り合いがエスカレートして、みたいなところが逆にエロい。
1年生ズがにゃんこな猫耳本もすっごくかわいかった〜!猫になっても敬語なひなたに萌え悶え。

ANOBATA「二十歳、夏のはなし」
金荒本。きんじょうさんがあらきたさんを連れて地元の夏祭りにでかける話。こうと決めたらブレない強さをもってるふたりが恋して、揺らいだり不安になったり、等身大の表情をみせる瞬間に萌える。

カレー屋「愚者」
金荒本。このサークルさん最近とうらぶで活動してたから、夏コミ新刊に金荒くると思わなかった!超うれしい!「夜驚症」のつづき。最後のインハイでゴールできなかったふたりがずっと抱えてきた胸の内。もっと読みたかった〜。

紅屋「金荒再録」
文字どおりの金荒再録本。あらきたさんの野獣っぷりがすばらしい〜。ものすごく攻め気な受けで大満足。きんじょうさんも色気がしたたり落ちてる感じ。大人の洋南大でした。

M字「ベクトルは空に向かって」
金荒再録本。表紙だけで涙腺がゆるむ。金メダルを首にかけてガッツポーズのあらきたさんを、青空を背に肩車しているきんじょうさん。このふたりがこうして笑ってる未来があるといいな。

犬も喰わねえ「君が好きだよ」
金荒同棲短編集。どれもかわいすぎてめっちゃ萌えた…!ふだん好き放題にからかってても、きんじょうさんの直球の一撃にやられてしまうあらきたさんかわいい。

Power+Skill「Limitless Blue」
金荒というより洋南大本。まるで原作のつづきを読んでるみたいな作画すごい。夢を捨てて現実を見ようとしたせいで走りに迷いが生じるきんじょうと、そんなきんじょうの走りに苛立ちを隠さないあらきた。目指す場所は同じでも、アプローチは真逆なふたりが凸凹コンビになるまでのお話。