パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

既婚者ですけど、何か? 1-2

既婚者ですけど、何か? (Dariaコミックス)

既婚者ですけど、何か? (Dariaコミックス)

既婚者ですけど、何か? 2 (Dariaコミックス)

既婚者ですけど、何か? 2 (Dariaコミックス)

何か?じゃねーーー!!不倫ダメ!ゼッタイ!!ってツッコミまくってたんですが、不倫の話じゃないよ〜という噂をききつけて、おそるおそる手を出してみました。
華麗なるゲイでありながら、家の事情で結婚した御門。美人だけど筋金入りの箱入りお嬢様である妻とは、結婚当初から冷え切った仲。かつての栄光もどこへやら疲れ切った日々を送っていた御門の前にあらわれた、ガタイよし見た目よしの性格よしの新入社員・芹沢。セクハラすれすれの言動もまったく意に介さないピュアな芹沢に、御門の妄想はきょうもバクハツ!かつての勢いを取り戻してゆくのだが、なぜか妄想がただ性欲とはちょっとちがう方向へと向かい始め…?
おお、たしかにこれはセーフ!不倫BLではなく、しがない妻帯ゲイの妄想漫画でした。御門の桃色全開な妄想と、まさか自分が上司の脳内で裸にされてるなんて思いもしない芹沢のピュアな瞳とのギャップがなんともおかしい。
しかし、ただのセクハラギャグだったふたりの関係も、だんだんと熱を帯びはじめ、2巻ではついに芹沢くんが男の眼をしている…!?ただの犬っころボーイだと思ってたのに、これは攻めの予感。(ゴクリ)ほとんど契約結婚だった奥さんと御門の関係にも終止符が打たれ、ついにBLがはじまりそうな気配である。
BLだと女性キャラの扱いが難しいけれど、奥さんを無理やり悪者にするようなことはなく、彼女自身の物語もとても共感できるかたちで描かれていたところもとてもよかった。