パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

おやすみなさいの後は

おやすみなさいの後は (POE BACKS)

おやすみなさいの後は (POE BACKS)

ふゅーじょんから発売されていたアンソロジー「オメガバースプロジェクト」掲載作の単行本化。
二次創作界隈ではずいぶん認知された感があるけれど、商業ではまだあまり見かけない設定なのでおもしろい試みだな〜と楽しみにしていた。既存の商業作品なら、セックスピストルズあたりがいちばんオメガバースに近いかと思います。
この本に関していえば、ふつうの子持ちBLとあまり変わらないかな・・・?という印象だったけど、男でも妊娠できるとか、階級社会とか、運命の番とか、オメガバースにはいろんな萌え設定が盛り込まれているので、そのうちのどこをクローズアップするかで作家の萌えが見えて面白いかもな、とも感じた。
河馬乃さんは妊娠男子が大好物とのことだったので、かなりホームドラマ的にアレンジされていた感じがする。個人的には階級差ロマンスを嘱望しているので、変化球だけでなく、ド直球の王道にも出てきてほしいなあ。