パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

月に吠えらんねえ 4

月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

月に吠えらんねえ(4) (アフタヌーンKC)

4巻は□街の女たち、アッコさんやチエさんの物語を軸に、時の歪んだ□街の謎が徐々にあきらかになっていく。
白さんと朔くんの関係もますます抜き差しならないものになっていて、まったく目が反離せない!
白さんは他者に共感したり執着したりしない超越者なんだと思っていただけに、いつもの興味本位のからかいや創作を促すための挑発ではなく、朔くん自身に「問う」ことをしたのに驚いた。白さんは朔くんのこと、いくらかは「理解」したいって思ってるんだろうか…?
なんにせよ、犀くんのいないいま、白さんだけが朔くんの産みだす「世界」に干渉できる人間であるのは間違いない。