パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

トーキョートレイン

駅が舞台のオムニバスBL。
上京組の私は、地方出身23区民の王子様と練馬在住都民のラブコメ「練馬の王子様」「用賀の騎士」がおもしろかった。
これ読んでて、自分自身も東京にすごく憧れがあったけど、「東京生まれ」にはまったくこだわりがないんだな〜と気づいた。大学で関東に出てきてからずっと出稼ぎに来てるって感覚で、いまだに「ホームタウン」だと思えない。
地元に関して語る言葉が「なにもないところ」しかないのはまったく同じで、それが嫌でたまらなかったのに、いまはそれがよさだと思える。故郷とはまさに、「遠くにありて思うもの」なのだろう。