犬と欠け月
- 作者: ウノハナ
- 出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社
- 発売日: 2015/03/23
- メディア: コミック
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もう絶対に手が届かないとわかっている夢の隣で生きていくのは、きっと楽しいことばかりじゃなくて、もしかしたら辛いことのほうが多いかもしれないけれど、岳も一弥もそうして身を削っていなけりゃ「生きてる」って感じられない人間なんだろう。
失ったものが大きすぎて、本気になることに臆病になっていた大人が、失うものなど何もない子どものがむしゃらさに触れて、もういちど前を向く。最初はからかい半分でものわかりのいい大人のふりしていた一弥が、岳に触発されてどんどん必死になっていく姿にときめいた。
地位もプライドも高い余裕のある大人の男はかっこういいけど、私はやっぱり、そのプライドを突き崩したくなってしまうんだよな〜。余裕なんてどっかに放っぽって、我を忘れてる姿にこそ萌えるのだ。