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パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

天使は夜につくられる

黄泉へと旅立つ魂を導くうつくしい「死神」たちが、この世に未練を残すゲイたちにひとときの慰めを与えていく。
よくあるお迎えファンタジーのように死者に「ワンチャンス」が与えられることもなければ、べつだん悲劇的な演出が加わるわけでもなく、淡々と死神たちが仕事をこなしていくだけなので、どういう気持ちで読めばいいのか戸惑った。
「死神は実体のない存在で、見た目は対象者の脳内にあるイメージ像でしかない」っていう設定があるわりには、死神×死神のCPなんかもあって、この場合はいったい何が見えているのか…?
なんだかあやふやな話だな〜って感じだったんだけど、事実「死」が悲劇であるのは遺される者の実感でしかなくて、当事者にとっての「死」はただあっけなく、「よくわからない」ものでしかないのかもしれないな。