パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ラブラド・レッセンス

カバーのカラーイラストがめちゃくちゃキレイ!
この繊細なグラデーションを再現するの大変だっただろうな〜。蛍光グリーンを使ってるんだろうか?緑って印刷で出すのが難しいのに、ふわっと空気感のある色味になっててすごい。
手首を骨折した写真家と、同い年の担当医。それなりに「一人前」にはなったものの、胸にわだかまりを抱えていたふたり。べつべつの世界で生きているはずが、お互いに仕事に一途な者同士、ともに過ごす時間はふしぎと心地よく奇妙な友人関係がはじまる。
最初はぎこちなくだんだんと大胆に、しっかり受け止めてはまっすぐ投げ返す、キャッチボールみたいなふたりのやりとり。感情にまかせることなく、丁寧に信頼を結んでいくところが逆に新鮮。BLっていうにはやや弱いけど、たまにはこういうブロマンスっぽいのもいいですね。