うせもの宿 1-3
- 作者: 穂積
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/10/10
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- 作者: 穂積
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自らは何を失ったかも忘れたまま、旅人を送り出しつづける女将。けっして宿には踏み入ることなく、旅人だけを宿へと手引きし続ける男・マツウラ。そして、ただ笑顔ですべてを見守りつづける番頭さん。やがて物語は、女将自身が失った過去へと迫っていく。
失った記憶を取り戻すことで、旅人たちの抱える物語が180℃ちがってみえる構成の妙はさすが穂積さん。「さよならソルシエ」はそうしたどんでん返しこそが肝だったが、「うせもの宿」は思い切ったファンタジー設定を取り入れたことで、逆に普遍的な人間ドラマに仕上がっていた気がする。これまでになくベタな「泣ける話」に、ちょっとびっくり。