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パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

累る -kasaneru-

 

累る-kasaneru- (プラチナ文庫)

累る-kasaneru- (プラチナ文庫)

 

凪良ゆうの小説は、いつだってあたらしい。

BL小説は漫画以上に多産傾向なうえに、BL特有の様式美などもあり、書きつづければどうしたって内容が似通ってくるもの。(もちろん、お約束とは王道に通じる道であり、BLにおいて「ベタ」はいくらでも美点になりえるので、それが必ずしも悪ではないのだが。)そんななかで、凪良さんはつねにあたらしい何かにチャレンジし続けている。

この向上心とサービス精神こそが、人気の理由なんだろうな。

今作もこれまでにはない新境地。過去と現在が交錯するホラーBLである。

山間の集落の村はずれのお堂のなかで、夜ごと繰り返される淫靡な宴…といえば、夜光さんや沙野さんあたりが得意とするジャンルという印象だったので、凪良さんってこんな引き出しももってるんだな~と興味深く読んだ。