パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

なごみクラブ 6

この漫画は、落ち込んでいるからといって励ましもしないし、つらいことがあったからといって慰めもしない。ただ、黙ってそばにいてくれる。
つらいなら立ち止まってもいいし、無理してがんばらなくていい。何も恥じることはない。情けないのもつらいのもみんな同じだというように、ときにおもしろおかしく、ときにすこし切なく、ささやかな日々の陰影を描き出していく。
劇的な効果はないけれど、読むとほっと癒される。まさに「なごみ」漫画。