パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

スティーブズ 4

スティーブズ 4 (ビッグコミックススペシャル)

スティーブズ 4 (ビッグコミックススペシャル)

Disk2の発表により、爆発的な飛躍を遂げたアップル社。人手不足のアップルは、シリコンバレーの大企業から多くの人材を獲得した。ところが、ビジネスのノウハウを知る大人たちと、ガレージに集った家族のような仲間たちから成る中核メンバーとの間には、徐々に溝が生まれていく。そしてついに、固い絆で結ばれたはずのジョブズとウォズの間にも、亀裂が生じてしまう。
好き放題やってきたジョブズも大企業のトップとしての階段を上りはじめ、とうとう年貢の納め時か…と思ったものの、そこはやはりジョブズ。ひとのいうことなんて聞きやしない。
自分がほんとうにやりたいことをやるためなら、自分たちが築き上げてきた「アップル」そのものをぶっ壊すことも恐れない、恐るべき意志の力。彼の人生に裏打ちされた、この強靭な信念があったからこそ、アップルは誰もが「そんなことできない」と思うような世界を現実にすることができたんだろう。
べらぼうに口がうまかっただけじゃなく、彼が発する言葉にいつも、彼自身の魂が刻み込まれていたからこそ、ひとは彼に夢を見たんでしょうね。