パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

しあわせになりたい

誰もがしあわせになりたくて、うまくいかなくて、眠れない夜を過ごす。
どのお話もしあわせになりたくてなれない人たちの話なんだけど、そのままならさが不思議と読む者の心をあたためる。孤独な闇夜に、遠く明かりを見つけたような、せつなくなるようなぬくもりがある。