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パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

こっちむいて、愛

デッサンのとれた絵はキレイだし、孤独なゲイの切ないラブストーリーなはずなのに…なんだろう、このツッコミどころ満載な感じ?!登場人物たちが素っ頓狂な言動ばっかりかますおかげで、ちっともせつなさに浸ってらんないよ!
隣室のギシアンやかましくて壁ドンしたら、DQNな隣人に口説かれたり。(あんた、ノンケなんじゃねーの!?)
ずっと片想いしている親友に、自宅を彼女とのヤリ部屋として提供してくれと頼みこまれたり。(築35年のボロアパートをラブホ代わりに選ぶリア充なんている!?彼女もドン引きやろ!)
その親友(現役大学生)が、カーディガンをプロデューサー巻きにしてたり。(石田純一か!)
めちゃくちゃな頼みごとをされてめちゃくちゃ傷つきながら、「友達ながらふつうは貸すもんだろ…」なんて主人公までふつうを見失いはじめたり。(「ふつう」だったら貸さねーよっ!)
この親友、めちゃくちゃ鈍感バカなのか、確信犯で主人公のこと利用してるのか、どっちなんだろうな?DQNDQNで自分に気がある風の人間なら男でもこますとか、性欲の権化だなと軽くひいていたけど、親友は一見すると善良そうなだけに、何考えてるのかわからなくてもやもや。
しかし、あとがきの「初シリアス」の文字を見て納得。そうや!この作家さん「腐男子高校生活」描いてる人やん!この人の持ち味はセンシティブじゃなくて、エロコメなんだ。出てくるやつらがそろいもそろって「ちょっとおかしい」のはそのせいか。
せっかくならつぎは、もっと持ち味に振り切れたお話を読んでみたい。