ダイヤのA 43-47
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大会後の選手それぞれを活写したエピローグがいい。三年生たちがそれぞれに、自分自身の高校野球を咀嚼し、あらたな道へと踏み出していく。私は伊佐敷のエピソードが、すごく好きでねえ。誰もがすぐに前を向けるわけじゃない。ただ野球で一番になりたいんじゃなく、「甲子園」に行きたかったんだっていう純さんの吐露に、胸が突かれる気がした。
高校時代は1回きり。「もういちど」はありえない。
だからこそ、観る者の心をうつのだろうけれど、選手たちの人生はその先にもつづいていく。敗戦のその先にあるものをこうしてじっくり描くことができたのは、最後まで描ききったからこそのご褒美だなぁ。読ませてもらえたことに感謝。