パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

半神

半神 (小学館文庫)

半神 (小学館文庫)

名作と名高い萩尾望都の短編作。シャム双生児として生まれたふたりの少女の人生を、わずか16頁で見事に描き切っている。
同時収録のSF短編作も、絵はもちろん、言葉のひとつひとつまでが芸術のようにうつくしく磨き抜かれている。読んでいるあいだのひとときだけ、魂が宇宙に彷徨いだすような心地がする。