ネガ
- 作者: はらだ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/04/16
- メディア: コミック
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3人の幼なじみの想いが交錯する「後悔の海」、「スイメンカ」。ごくふつうのサラリーマン臼井さん。彼のスーツの下で光るピアスの秘密を描いた「ピアスホール」。愛しすぎてこわれてしまった男の、震えるほどに幸福な結末「リスタート」。
「ネガ」と銘打つくらいだから、ものすごく痛かったりつらかったりするんだろうか…とこわごわ読み進んだものの、思った以上におもしろく読了。どの漫画も明るい話ではないが、どんな結末が待ち受けようと、それを「不幸」とするか「幸福」とするかは本人の心ひとつ。すべてを手に入れてながら虚しさにうちひしがれる者もいれば、すべてを失ってなお、たったひとつ残ったもののために生きられるものもいる。ひとの心の深淵を覗き込むような短編集。
女の子が主人公のBLアンソロジー「女子BL」に掲載された「わたしたちはバイプレイヤー」も収録。Bはらださんの描く女の子は、ほんと華奢でかわいいなぁ。脇川×皇子山の馴れ初めも読んでみたい。
ポジ
- 作者: はらだ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2016/04/16
- メディア: コミック
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超絶舌テクで性に悩む男たちを救う見返りに、金を巻き上げてきたバリタチ屑男・救世主(メシア)が、冴えない鬼畜男に逆調教されてしまう「メシアの凶日」。
見た目だけ美少年な老博士と冷血助手が、ただひたすら金儲けのためだけにエロ・フロンティアに挑む「宇宙のもずく」。デビューコミックス「変愛」の剃毛プレイ編も収録。
「宇宙の水雲」がほんと、BLとかやおいとか超越した、ぶっとんだエロコメだった。取り外し可能なち○こでセルフフェラを可能にする研究って、いったい何食ったら思いつくんだよ…!リアルに「まじキチ」にもかかわらず、奇抜すぎる発想に感心してしまった。
ち○こが喋り出す大和名瀬「ちんつぶ」といい、とれたち○こが旅に出るJuneの鬼才・須和雪里の「あいつ」といい、BL作家の飽くなき探求心にはおそれいる。
悪魔とキスを 1
悪魔にキスを I (バーズコミックス リンクスコレクション)
- 作者: 斑目ヒロ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックスゲントウシャ
- 発売日: 2016/01/23
- メディア: コミック
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シリーズ第一弾の「かわいい悪魔」ですでに、ぶっとんだキャラクターばっかりだな〜と感心していたけど、次男と長男はもはや、悪魔というより人外。人類に計り知れる範疇のお方ではない。崇拝の対象である雷太様に、果たして人並みの恋愛感情とか性欲なんて、存在するんだろうか?
生来のうつくしさと高貴さだけで、すべてをなんとかしてしまう雷太様のセレブっぷりに口が開きっぱなし。すがすがしいほど感情移入できるポイントがない!おかげで、高貴な方々の有閑倶楽部を覗き見る気持ちで楽しめました。
坊主かわいや袈裟までいとし 3
坊主かわいや袈裟までいとし 3 (花丸コミックス・プレミアム)
- 作者: 本間アキラ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2016/04/25
- メディア: コミック
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うおぉぉ〜〜パパとHALUさんのエピソード、せつねぇじゃねぇか!でも、パパには大円ママという伴侶がいるわけで…。さあ、再会愛というわけにもいかなそうなところが、ますますせつないなぁ。
メインふたりもさることながら、このパパとHALUさんのやけぼっくいに火がつくのかいなかも、大いに気になります!
お守りくん
- 作者: tacocasi
- 出版社/メーカー: ソフトライン 東京漫画社
- 発売日: 2016/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちょっととぼけた作風に、こまごまと描き込まれたかわいい絵柄がベストマッチ。表題作はてっきり大野×小林だとおもってたけど、描き下ろしを読むと逆の可能性も…?ドキドキ。
ダイヤのA act.2 3
- 作者: 寺嶋裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/05/17
- メディア: コミック
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そして、個性豊かな(強烈な?)新入生たちを迎えた青道も、春季大会準々決勝へと駒を進める。
樹と鳴さんが当たり前に肩を並べている世界…それだけで私には楽園です。そのうえ、各校の新入生たちも気になる子が揃っていて、わくわくがとまらない。
稲実のイケメン新入生・赤松くん、樹とはちがって要領よさそうだし、いろいろかき回してくれそうだなぁ。
髪を切った亮さんがすごく気になります!
アオイホノオ 15
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: コミック
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感想は本宅にて。 〈感想〉
「す」のつく言葉で言ってくれ
「す」のつく言葉で言ってくれ (ビーボーイコミックスデラックス)
- 作者: 高野ひと深
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2016/05/10
- メディア: コミック
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本心の読めない後輩×天然でナルシストな元生徒会長。
生徒会長の天然ナルシストなキャラクターが、後輩の抱えている重いトラウマを解いていく。陰陽のバランスがじつに絶妙。コメディとシリアスを上手に織り交ぜて話をつくれる人は、物語をつくるのがうまい人がと思うので、これからが楽しみ。
ひねもすのたり君と僕
- 作者: 木下けい子
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/04/25
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貧乏長屋のお隣同士として暮らす、幼なじみの尚之と洋。惚れっぽくてすぐフラれてばかりいる2つ年上の尚之に、洋は長らく片想いしている。フラれたなおを慰めては、なおがまた恋に落ちる姿をいちばんそばで見ている。それが「家族」である自分の役目だと、洋は心に決めている。
もし私がこいつらの友だちなら「いいから告れよ!」ってドツきたくなるだろうけど(笑)、他人事ならこんなに楽しいものはない。本心を隠して、やさしい家族ごっこをつづけるふたりの不器用さがかわいくてかわいくて。
やっぱりいいなぁ、両片想いって。
美しい野菜 3
- 作者: 松本ミーコハウス
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/04/25
- メディア: コミック
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恋愛体質でド淫乱なのに、書かなきゃ生きていけない太郎さんにとって、治樹ほどできた恋人はないだろうなぁ。SMといっても、ふたりの主従関係はあくまでベッドのなかだけのことで、ふだんは真面目に働き、平凡に暮らすただの男。
「ふつうの人」たちが「ふつうじゃない」ことをしている。そんな日常のなかのエロスを堪能させてもらった。