パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

名も無き鳥の飛ぶ夜明け 1-3

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (1) (あすかコミックスCL-DX)

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (1) (あすかコミックスCL-DX)

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (2) (あすかコミックスCL-DX)

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (2) (あすかコミックスCL-DX)

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (3) (あすかコミックCL-DX)

名も無き鳥の飛ぶ夜明け (3) (あすかコミックCL-DX)

も、萌えた…!野蛮と神聖の交わりってなんでこんなに萌えるのか。
人間になって神に愛されたい悪魔「白鷺」と、神を疑う天使「鴉」。矛盾を抱えた二人の出会いは、やがて天界を揺るがす波紋となる。
地獄の大公・ベルゼーブブと、主天使・アリエルの関係が激しくツボで、二人の出会い、共闘そして決別を想像してひとしきり悶える。白鷺と鴉のひたむきさもいいけど、信念と欲との狭間で歪んだ因縁ってすばらしい。

タンゴの男

タンゴの男 (mellow mellow COMICS)

タンゴの男 (mellow mellow COMICS)

画面の隅々にまで、拭い去りがたい孤独と哀切が満ちている。
けして陰鬱な物語ではない。むしろ、静謐とでも表せそうな、張りつめた情熱を宿している。
人が人である以上、孤独が終わる日はないのだろう。長い孤独の歳月をひととき忘れさせてくれるものがあるとすれば、それはきっと、どんなにか。

甘えたがりで意地っ張り

甘えたがりで意地っ張り (ディアプラス文庫)

甘えたがりで意地っ張り (ディアプラス文庫)

意地張るにしても、もっとわかりやすい張り方にしろよ!とつっこみたくなる極度の天邪鬼体質・来生がかわいかった〜。朴念仁・小林を、馴れた手練手管で翻弄していたかのようにみせかけて、実は散々翻弄されっぱなし。
遊びならいくらでも小器用に立ち回れるくせに、本気の恋のまえではとたんに身動き取れなくなってしまう、齢相応な純情がいい。
渡海さんの高校生ものは、家族や将来といった思春期ならではの問題と真摯に向き合ったものが多くて読み応えがある。胸きゅんBLであるとともに、良質なジュブナイル