パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

みのりの手

みのりの手 (ディアプラス・コミックス)

みのりの手 (ディアプラス・コミックス)

電子書籍のRenta!で、2014年のBL年間ベストセラーになったという話題作。続編と合わせて書籍化されたとのことで、さっそく購入。
どこでみても軒並み評価高かったのですが…期待値が上がりすぎたからだろうか、自分のなかでは「まあまあ」でした。線の細い絵柄は文句なくうまいし、見た目はなよやかで受けっぽいのに中身は攻めなみのり先生もエロいんだけど、全体にキレイぎてひっかかりがなかったというか。
みのり先生が受けなら…とも思ったけど、そうなるとまったくちがう漫画になってしまうので。嗜好の問題ですな。

四代目・大和辰之

四代目・大和辰之 (ディアプラス・コミックス)

四代目・大和辰之 (ディアプラス・コミックス)

「みのりの手」スピンオフ作。みのり先生の毒牙にかかった不憫なヤクザ・大和と、幼なじみのクセっ毛保育士・小鹿の再会愛。
目つきも悪けりゃ、柄も悪い三白眼ヤクザ受け。個人的にはこっちのが萌えました!
あらゆる男にヤられまくる真性のネコながら、どれだけ抱かれ、辱められても「女」にはならない大和の男っぷりがいい。どんなものも呑み込んで、みずから火の中に飛び込んでいける情の深さが大和の器なんだろう。
あと、各話扉のカラーがすっごく美麗。一枚絵だけでしっかり魅せる構図と意匠。書籍だと白黒でしか見られないのが残念です。
このカラーのうまさは、電子書籍なら強烈な引きになるでしょうね。