パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

世界の中心で愛なんて叫べねーよ

世界の中心で愛なんか叫べねーよ (EDGE COMIX)

世界の中心で愛なんか叫べねーよ (EDGE COMIX)

あかん、アダルト指定につき、商品がでてこない。下記も読了。
「ラブ&カタストロフィー」(マガジンマガジン)
「ぼくね、先生。」(三和出版
語シスコ祭りを突発開催。お、おもしろい…!
BLを読み始めてすぐ「おとなの時間」「こどもの時間」を読み、画面いっぱいに飛び散るあらぬ液体と、一種異様なハイテンションにただただ圧倒され、尻尾を巻いたきりになっていた。いや、恥毛に怖気づくような(若かった)初心者に、ようようくぐれる門ではなかったんだな!
デビュー作「ラブ&カタストロフィー」はシンプルな分、爆発力のうらに秘められた語漫画の深い叙情性があらわになっている。「世界の中心で愛なんて叫べねーよ」へと続く漫画家菊ちゃんと、ろくでなし彼氏・一郎のシリーズはまじに傑作。たとえ売れないエロ漫画家に過ぎなくとも、菊ちゃんにはプロとして積み上げてきたものがある。
なにもかも捨てて恋にすがるなんてできない。それでも、きっと裏切られるとわかっていながら、一郎の囁く愛の言葉を信じずにはいられない。愚かで気高い、小市民の恋。