パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

大奥 1

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

映画と漫画のいちばん大きな違いは、水野のキャラクターだろう。
二宮くん演じる水野は、漫画よりずっとモラトリアムでナイーブな印象だった。彼が戸惑い悩みむ姿に、「大奥」という異質な世界にはじめて接するであろう、一般観客の目線を投影させる意味もあったのだろう。
水野が拗ねるおノブに告げた一言が変わっていたのは残念だった。ニュアンス程度の違いだけど、このささやかな違いこそが「大奥」の醍醐味だろうのに〜。