志ん朝の走馬灯
- 作者: 京須偕充
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/05/11
- メディア: 文庫
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「落語家ではじめて歌舞伎座公演を果たしたのは圓生だったんだ」「あ、強次って、志ん朝の名前か」などなど、「落語心中」の元ネタをいろいろ発掘できてとても面白かった。
私の勝手な推測では、型破りの爆笑王・志ん生=助六、滑稽よりも人情に秀でた職人肌・圓生=八雲、志ん生の息子であり圓生にも可愛がられたという天才・志ん朝=与太郎をモデルにしてるんじゃないかと。
もちろん重なるのはイメージだけで、まったくオリジナルな人物として存在しているのだけど、いろんな符合が散りばめられていたことに気づいてニヤリとした。