パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

吉原艶情

吉原艶情 (プラチナ文庫)

吉原艶情 (プラチナ文庫)

鎖国が続く大正パラレルな世界で、金髪の男花魁と特高警察官が横暴な国家権力に挑む。
これがけっしてヒロイックな冒険活劇にはならないのが沙野さん。まとめて捕らえられて監禁陵辱の憂き目に遭う、という情け容赦ないストーリーになっています。笑
BLでSMを書くとすれば、S=攻め、M=受けの役割分担が一般的だろうと思う。が、今回のテーマは「拷問される攻め」だったそうで、変態オヤジと美青年にふたりまとめていろいろされちゃってます。
痛そうな描写が多くてマイ萌えツボにはヒットしなかったけど、ユニークな設定を楽しめた。