パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

甘くないのがかわいくて

アシスタント経験者だけあって、志々藤さんは基本技術が確か。
描線は細くてキレイだし、トーン削りや背景まで丁寧に処理されている。(すべてが本人の手によるものかどうかわからないけれども)絵柄も親しみやすくて好みなんだけど…いかんせん色気がない。
いつも「いざ鎌倉!」という段になって「おお、朝チュンじゃないんだ」とびっくりする。地味で平凡なクラスメイトが意外にすすんでた、みたいな違和感。無理にBLらしい展開にしなくてもいいのに…とも思うけど、そうなるとますます需要がない気もするしで難しいところか。