パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

アイツの大本命 9

アイツの大本命 (9) (ビーボーイコミックス)

アイツの大本命 (9) (ビーボーイコミックス)

なんだかんだで二桁目前。ブサイク受けの金字塔だな!
とうとう公認の仲になったものの、格差恋愛すぎていまいち周囲の理解を得られていないふたり、というかおもに吉田。でも、ずっと「付き合ってなんかない!」って言い張ってきた吉田が、「自分じゃ佐藤と釣り合わない…」って凹んでる姿をみると、佐藤じゃなくても恋人同士になったんだな〜とによによしてしまう。意地張ってきた時間が長かっただけに、嫉妬したり不安になったり、ほんのちょっとのデレがものすごいラブラブに感じられる。笑
描き下ろしの「花火のあと」はひさびさの佐藤視点。佐藤視点はほんと、吉田への想いが切なすぎて泣ける。佐藤くんにとって吉田ってほんと特別な存在なんだなぁ。
吉田は佐藤の抱えてるでっかい虚無感みたいなものに気づかない。どれだけ近づいてもわかりあえないものがあるようでたまらなくなるけど、気づかないからこそ、その穴にのまれることなく傍にいられるんだろうなとも思う。