パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ピーナッツ・チルドレン

いつもいっしょの清貴と智彦。ふたりは「一つ殻のピーナッツ」。この名付けの妙だけで、ぎゅっと掴まれてしまった。
ライナスの毛布のごとく互いを心の拠り所にしてきた少年たちが、固い殻を破ってそとの世界へ顔を出すまで。ボーイズラブとしてはどうにか恋が始まったという程度なのだけど、素敵な少年期から大人への階を描いた物語。