パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

きみの知らない恋物語

きみの知らない恋物語 (幻冬舎ルチル文庫)

きみの知らない恋物語 (幻冬舎ルチル文庫)

妻と別れ、男手ひとつで子育てすることになった主人公。
好きだった編集の仕事もやめてはじめての家事に翻弄されるなか、学生時代に“一夜の過ち”を犯してしまったかつての親友と隣人として再会する。彼の気持ちに応えられなかった後ろめたさから距離を置いて付き合おうとするものの、以前と変わらず差し伸べられる手につい心がゆれてしまい…。
子持ち・再会・親友同士とくればもう、読まないわけがない。
頑としてヘテロとしての矜持を崩さない受けのかたくなさにはらはらさせられた。攻めの粘り勝ち一本。