パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

片思いの環状線

片思いの環状線 (POE BACKS Babyコミックス)

片思いの環状線 (POE BACKS Babyコミックス)

通学電車でいっしょになるサラリーマン・新田にひと目ぼれした高校生のハルカ。一大決心をして告白しようとするが、誤解が誤解を呼んで家出少年と勘違いされてしまう。
男子高校生が駅のホームでサラリーマンに告白しよう、と決心した時点でただごとではないと思うが、これは一種の少女マンガ的様式美ということで理解すべきなのだろう。1冊のなかで「なかよし」から「おお振り」くらいまで絵柄が変わっていて、作風もそれに伴って変化している。
個人的には恋愛至上主義な前2作よりも、同性同士の恋のモヤモヤを描いた後半2作が好み。