パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

忘れた夏まで会いにいく

忘れた夏まで会いにいく (ビーボーイコミックスデラックス)

忘れた夏まで会いにいく (ビーボーイコミックスデラックス)

梶ヶ谷さんの描く「田舎と少年」が大好きです!
貴重な同い年の幼なじみが転校してしまい、ふてくされていた田舎の中学生・大河。そこへ若手の男性教師・町田が赴任してくる。優男な見た目に「期待ハズレ」と決めてかかっていた大河だったが、意外なほど無邪気な笑顔を知って、町田への好奇心が膨れ上がっていく。
同世代の少ない小さなコミュニティのなかで、ふたりの距離は「生徒」と「先生」という役割を超えて近づいていく。はじめはおぼこい田舎の男の子でしかなかった大河が、だんだん大人の男の顔をするようになっちゃって。
気づいたら季節が春から夏へと変わっていくように、ささやかな出来事の積み重ねで、親愛がゆっくり恋へと変わっていく。丁寧に誠実に恋をする姿にときめいた。