ぼくらのフンカ祭
- 作者: 真造圭伍
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/07/30
- メディア: コミック
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たしかに、これはイイ!男同士の惚れたはれたは一切ない。しかし、男の子同士特有の、あの女子にはわからない言語でしゃべってる空気が真空パックされている。
温泉バブルに湧く地元を醒めた目で眺める富山と、お祭りムードに便乗してはしゃぐ桜島。悪友コンビが悪戯したり、気まずくなったり、仲直りしたりしながら、かけがえのない青春時代を過ごす話。
やっと童貞を捨ててノリノリだった桜島が、恋愛に疲れきって富山とバカをやってたころを思い出すシーンのバカバカしいまでのせつなさ、桜島といっしょに人生最大のバカをやりきった富山の心底満足してやすらいだ横顔。彼らの間に特別な言葉はない。それでも、いっしょにみた景色のひとつひとつが、忘れられない思い出になって彼らを永遠につないでいくんだろう。
恋と同じように友だちにも、ふたりにしかわからない言葉や思い出がある。その事実に萌えてしまうのだ。