甘くないのがかわいくて

甘くないのがかわいくて (あすかコミックスCL-DX)

アシスタント経験者だけあって、志々藤さんは基本技術が確か。
描線は細くてキレイだし、トーン削りや背景まで丁寧に処理されている。（すべてが本人の手によるものかどうかわからないけれども）絵柄も親しみやすくて好みなんだけど…いかんせん色気がない。
いつも「いざ鎌倉！」という段になって「おお、朝チュンじゃないんだ」とびっくりする。地味で平凡なクラスメイトが意外にすすんでた、みたいな違和感。無理にBLらしい展開にしなくてもいいのに…とも思うけど、そうなるとますます需要がない気もするしで難しいところか。

このおれがおまえなんか好きなわけない

このおれがおまえなんか好きなわけない (H&C Comics ihr HertZシリーズ 131)

ついにBLにもラノベ化の波が。最近徐々にこういう長タイトル増えてきましたね。
内容もラノベっぽくすらすら読めた。かわいい容姿でちやほやされて育った藤間が、ただひとりつれなくされた友人・御徒町。高校で再会した御徒町は、藤間のことを忘れ去っていた。怒り心頭の藤間は、自分と同じ苦しみを味合わせてやる！と復讐を企てるが、無愛想な御徒町の優しさに逆に惹かれていく。
「嫌よ嫌よも好きのうち」を絵に描いた設定ありきのストーリーと、極端なくらい個性的なキャラクター。
いってしまえば「テンプレ」のラブコメなんだけど、キャラクターの喜怒哀楽に勢いがあってぐいぐい引き込まれた。先がわかってても読んでしまう、これぞ「王道」の底力。
初Hはセーラーコスプレで、サービスも満点です。

愛してるって言わなきゃ殺す―東京心中2―

愛してるって言わなきゃ殺す-東京心中・2- (EDGE COMIX)

「東京心中」シリーズ第2弾。
引き続きワーカホリックな矢野さんと、矢野さんにぞっこんな宮坂。

さわらないで、壊れています。

さわらないで、壊れています。 (シトロンコミックス) (CITRON COMICS)

表紙絵に心を奪われた。
よこ顔で物語る絵は、ほんとううまい絵だと思う。

面倒な男

面倒な男 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)

「好き」っていえなくて捨て猫押しつけたり、「好き」っていうかわりに会社に雇ったり、「好き」じゃないのに手放せなかったり。
回りくどすぎる方法でしか気持ちを伝えられない、面倒な男たち勢ぞろい。
どいつもこいつも不器用すぎて憎めない。