パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

百万回のI LOVE YOU / 16Beatで抱きしめて

16Beatで抱きしめて (講談社X文庫―ホワイトハート)

16Beatで抱きしめて (講談社X文庫―ホワイトハート)

「水色のプレリュード」シリーズ続編。
少年らの「成長」をきっちり描ききってくれた。
飛鳥、たくましくなったなあ。コンブ、最後の最後にふっきれましたね!彼の開花を見届けられたのが何よりうれしい。
バンドものって創作で読むとなぜか照れくささが先に立つことが多いのだけど、これはほんとうに素直な気持ちで読めた。作家自身が高校時代には1日6時間(!)ギターを弾いていた、というだけあって練習や演奏のシーンの臨場感も抜群。G・ケルプの演奏、できることなら聴いてみたい。
とにかく読むと無性に音楽が恋しくなる、麻薬のようなシリーズ。今日も辛抱たまらずに、凛として時雨の新譜を買いに駆けつけてしまった。