パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

あかるい家族計画

あかるい家族計画 (マーブルコミックス)

あかるい家族計画 (マーブルコミックス)

ゲイとノンケのカップルが人生の岐路を迎え、家族の問題に直面する。
カミングアウトという難しいテーマを、ご都合主義にも、夢物語にもしてしまうことなく、真正面から描いている。人が寄り添って生きていくために大切なことは、ひとつの「答え」を見つけ出すことじゃなく、それぞれに異なることを理解するための対話を続けていくことなんだろう。そのおしゃべりに終わりはきっとないのだ。
「おかえり」と「ただいま」っていい言葉だなあ、としみじみ思える物語だった。