パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

悩める秘書の夜のお仕事

悩める秘書の夜のお仕事 (幻冬舎ルチル文庫)

悩める秘書の夜のお仕事 (幻冬舎ルチル文庫)

小説の中身を、一枚の絵にぎゅっと凝縮した表紙絵に「ブラボー!」。
ルチル7周年記念のSSカードプレゼント用に購入した1冊。
こういう機会はふだん読まない作家の本を手に取るチャンス。でも、今回のラインナップは既読作がほとんどでかなり悩んだ。
「悩める秘書の夜のお仕事」なんていかにも三文ポルノ然としたタイトルに、ただのアホエロだったらどうしよう…と躊躇したのだけど(笑)。テクノサマタさんの表紙絵の魅力に降参しました。怜悧な眼鏡の秘書があられもなく赤面し、不遜な俺様専務はみっともなくうろたえるただの男。
昼と夜のギャップにわくわくしながら頁を繰った。
ふたを開けてみればとてもかわいい、ながいながい初恋の話。ちびっこ時代の宝物みたいな思い出が、表紙絵でもしっかり帯の下に隠されてるところがじつにニクい演出。
イラストとあわせて2倍楽しめました。