パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

春はあけぼの 月もなう 空もなお

春はあけぼの 月もなう 空もなお (Next comics)

春はあけぼの 月もなう 空もなお (Next comics)

サメマチオの描く日常のひとコマは、ありふれているのに懐かしく、ときどきおかしくてすこし切ない。何度も繰り返して読んでしまう。
ちょうど友人の結婚報告のあとに読んだものだから、主人公と彼女の友人とのエピソードにたまらなくなってしまった。
永遠なんてものはなく、だからこそどんな一瞬もふりかえればかけがえのない時間になる。読了後、ひとつひとつのエピソードがいっそういとおしく思えた。
「私もいまのうちに友だちと南の島にいっておこう…!」と、さっそく安易な決意を固める。
今月のベスト本かも。