二度目のオトコ
- 作者: 毬田ユズ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/01/15
- メディア: コミック
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“A second bite of the cherry”、直訳すると「サクランボのふたかじり目」。「うまくいかなくても、次のチャンスがあるよ」というような意味なのだそう。
営業マンである遠藤の目標の人・西尾は、バツイチのシングル・ファザー。体調を崩したところを助けてもらったのをきっかけに西尾のうちに遊びにいくようになった遠藤。西尾をかわいいと思う自分に気づき、勢いあまって告白したものの、はっきり「無理だ」と断られてしまう。
攻めの遠藤がとにかく我慢強い。西尾に突き放されたところで、「好きだけど 迷惑をかけないように気をつけます」と宣言。強引に迫りもしないけど、あきらめもしない。こういう攻めは手ごわいな。
西尾にとって娘がいちばん大切なことを理解してくれて、崩れそうなときには受け止める準備をしてくれている。ひとりでがんばってきたところに、こんな親身になってくれる人間が現れたら、そりゃグラリときてしまうってもん。
想いははっきり口にするくせに、はじめての時に西尾が熱を出したのが気がかりで二度目にチャレンジできない、という絶妙なヘタレっぷりがまたニクい。やさしすぎる遠藤に西尾がけしかけ、あとでひっそり照れてるところでにやにやしてしまった。
押し倒されるお父さん、バンザイ!