パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

アオイホノオ 14

サンデーの新人漫画大賞で佳作を受賞したホノオ!漫画家への足掛かりを経て浮かれまくりのホノオだが、あくまでこれはスタートラインであって、ゴールではない。
いまいち祝ってくれない仲間たち!さっそく差をつけられたライバル!一切褒めてくれない担当!キビシイ現実の荒波が、若者のささやかな全能感に冷や水を浴びせかけまくる!!
ついに栄光のサクセスストーリーのスタートか!?と思ったのもつかの間。高くなりかけたホノオの鼻をことごとくへし折る「上げて落とす」切れ味バツグンの展開に、14巻も笑い転げっぱなし。
「デビュー作をライフワークにする!」と宣言して100話分のサブタイトルをつくったり(そんなことしてるなら読み切りの1本でも仕上げろ!)、同い年というだけですでにゴールデンタイムでアニメを放送している手塚眞氏をライバル視したり、相変わらず若気の至りが暴走しているホノオだが、この先彼はこのアツすぎる情熱だけを武器に現実をぶち破っていくんだから、バカの力はバカにできない。
受賞するなり担当編集者が変更になり、早くも前途多難なホノオ。鳴り物入りのデビューとはなりそうもないが、果たしてどんな試練が待ち受けているのか。