パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

友達を口説く方法

「恋する靴屋」シリーズのスピンオフ作。
ちょっとおせっかいな刺青彫師×色白美人な運転手。
どんなに本気で鬼塚が口説いても、見事なボケでスルーしてしまう柳浦さんの天然っぷりが凶悪。いくら友だちだからって、この無防備さでひっつかれたらそりゃあ鬼塚さんも辛抱たまらんだろう。
いい大人が「友だち」と「恋人」の境界線でぐるぐるしてるなんてかわいすぎる!!
友だちから恋人へスイッチするのではなく、友だちもそれ以上も「くだらない事ふたりで全部」一緒にやろうって結論がすごくきゅんときた。友だちに憧れていた柳浦さんの願いをちゃんと汲んであげる鬼塚さんは、強引なようでいて包容力のある攻めだなぁ。
刺青満載の濡れ場がじつに色っぽかったので、付き合ってからのイチャイチャももっと読みたかった〜。