パン屑の道しるべ

読み散らかした本をたどって

ごめんね、僕を愛して

ごめんね、僕を愛して (ビーボーイコミックスデラックス)

ごめんね、僕を愛して (ビーボーイコミックスデラックス)

ふわっとあまめの描線がかちっとシャープになって、だいぶBLっぽい絵柄になった。デビュー時の少女漫画っぽい絵も好きだったけど、これもまたいい感じ。
三年ぶりに地元に帰った宗介は、高校時代にいちどだけ身体を重ねたことのある幼なじみの猛と再会する。猛に惹かれながらも、彼の幸せのために気持ちを封じようとする宗介だが、猛はまっすぐに想いをぶつけてくる。
幼なじみ、夏の空、いっしょに通った道。ずっと変わらずそこにあるようで、いつかは変わってしまうもの。そういうかけがえのないものたちへの想いがせがわさんの漫画にはぎゅっと詰まっている気がする。かわいかった!